写真で炎を出している装置は、白い生地が炎を通過し続けているものですが、これは染色工場のシューイング(脱脂・脱膠)機です。生地の前処理の核となる装置で、主に家庭用テキスタイルや衣料品向け生地の加工に用いられます(ご注文の竹繊維マットレスプロテクターの生地も、この工程を経ます)
Ⅰ.シューイングとは? 原理
生地の織りが完了した後、表面には多くの短繊維が飛び出ており、触るとざらざらしており、毛玉ができやすくなります。また、プリントや染色もにじみやすくなります。
工程:生地を可燃性の炎(または高温の金属バーンプレート)に高速で通過させます。生地と炎との接触時間は極めて短く、表面の浮遊繊維のみが焼け落ち、生地自体の糸は損傷しません。これにより、生地表面が滑らかで光沢のある仕上がりになります。
Ⅱ.工程の位置(完全なテキスタイルチェーン)
紡績 → 織造(ベース生地の製造) → ブラッシング(初回の染色・仕上げ工程) → 脱糊 → 洗浄 → 漂白 → 染色/プリント → 後処理(防水、クール感付与、ダニ防止など。マットレスプロテクターの防水機能はこの後処理で付与されます)
III.2つの主流な起毛方式(ご提供いただいた画像の機械はガス起毛機で、工場では最も一般的です)
ガス起毛(画像の機種)
天然ガス/液化石油ガスを用いて直線状の炎を形成し、両面同時起毛が可能。処理速度が速く、綿・竹繊維レーヨン・ポリエステルコットンなど、ほとんどの平織生地に適用可能です。家庭用テキスタイル生地に特に適しています。
⚠️ 重要な工程ポイント:生地表面の張力の均一性、安定した織り速度、炎の温度管理。織り速度が遅すぎると生地が焦げやすく、速すぎると繊維が完全に燃え尽きず、起毛効果が不十分になります。
銅板起毛:赤熱した高温の銅板を生地に接触させる方式。現在は徐々に廃れつつあり、厚手の綿生地への適用に限定されています。
IV.マットレスカバーソファ生地に関連する重要な工程ポイント
竹繊維レーヨン(バムーブレーヨン)生地の起毛における課題
ビスコース繊維は純綿に比べて耐熱性が低いため、炎はあまり大きくせず、織り速度はやや速く設定する必要があります。炎が強すぎると生地の強度が低下し、穴が開きやすくなります。このため、竹繊維生地工場におけるブラッシング工程では、熟練した技術者がパラメーターを調整することが求められます。
ブラッシング等級
業界標準では1~4等級に分けられており、家庭用テキスタイル生地では通常3等級以上が求められます。等級が高くなるほど生地表面は滑らかになり、その後の防水コーティングや印刷工程で欠陥が生じにくくなります。
V.業界でよく見られる課題と機能
✅ ブラッシングの効果:
① 生地表面が平坦になり、製品の見た目品質が向上する;
② 使用時のピリング(毛玉)発生を抑制する;
③ 染色およびコーティング(防水コーティング)が均一に行われ、繊維によるシミの原因となることが少なくなる;
❌ 工程上のリスク:
不適切な操作により、焦げ穴や生地の色ムラ、局所的な糸の細さなどが生じる場合があります。合成繊維を含む生地は、温度が高すぎると溶けて固い塊を形成します。
VI.関連知識(家庭用テキスタイル生地産業チェーン)
竹繊維防水マットレスカバーの製造工程全体をご覧ください:
竹パルプ → ビスコース紡糸 → 織りによって白地生地を形成 → ブラッシング → 漂白・仕上げ → 防水機能コーティング処理 → 裁断・縫製により完成品へ
安価なマットレスカバーの多くは、コスト削減のためブラッシング工程を省略していますが、その結果、生地表面が粗くなり、長期使用でピリングが発生しやすくなります。
